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タイタニックは悲劇であり、人は悲しみからも学ばなくてはいけない事がある。『潜水艦事故』オピニオン

 (Photo : OceanGate Expeditions video screenshot)

 沈没船タイタニック号を見学する潜水艦「タイタン」乗務員らの生命維持のための空気がなくなる時間が到来するにあたり、全米のテレビはカウントダウンタイムを画面に表示しているという。

 これは、劇場でもサッカーのロスタイムでもない。生命の危機であり尊い命の問題である。「人の生命危機の問題にカウントダウンは必要なのか?」昨今のSNS的風潮に複雑さと恐ろしさを感じる。

 仮に酸素の無くなる時間が来たとしても、米国コーストガードの記録が正しいとして、30分毎に外部に信号を定期的に発するような知識がクルーにあれば、冒険家もいる事だし、乗員が交代で眠るなど安静にし酸素消費量を減らすような行動をしている可能性もある。

 ところで不思議なのは、何故このような高圧で光のない暗黒の深海へ行く潜水艦なのに「救難用の信号装置が付いていないのか?」甚だ疑問である。母船との命綱がないのは行動型の潜水艦として性質上やむ追えないとしても、勿論、緊急浮上用(速度抑制しながら)のボンベ式エアバックなど、安全のための装置が全く無いのは不思議である。

 安全装置の情報がないのは気になるが、この潜水艦に乗り組む際、万が一の事を考え死亡等の場合の免責事項などの契約、誓約書等が存在するとのことであるがこの契約をもって安全対策を疎かにして良いなどという事は到底あり得ない。

 昨今、事の顛末を想像せず行動する人が多い社会になりつつある。自分だけでも事前に起こりうる事を可能な限り想像し、むやみやたらに先走らない事があなたのリスクを減らす事でしょう。

 タイタニックは悲劇である。悲劇は教訓でもあり学びでもある。

追記 :

 米国コーストガードによると、潜水艦タイタンの残骸が、その後タイタニック号の船首から200〜500メートルの範囲で見つかり、機首のカバー、破片、潜水艦の前部部品などが発見された。

 これらことから、タイタンの乗客全員が死亡したとみられるが、これらの破片から、船内に向かって急な圧縮が発生し、潰れて潜水艦の部品が機体から分離したものと思われる。同コーストガードによると、今後も海底の捜索は行われる。

 乗組員の遺体は高い水圧によって捜索は困難と思われるが、別な情報では、米海軍によってタイタンが破壊した時の音がすでに慈善に録音されているという情報もある。

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