本日11月5日、日本時間19時に米国選挙の投票がスタートした。しかし、この5日前ぐらいからBBCなどのグローバル・ニュースでは連日「イランがイスラエルへ攻撃を開始する」と伝えられてきた。
しかしながら、その攻撃は今まで一切の兆候もなく投票は不安を残したまま開始された。グローバル・ニュースは連日危機報道をしていたが、私たちの情報筋によると「少なくとも米国の大統領選のある11月5日を迎えるまでイラン側からイスラエルに対しての攻撃はない」と見ていた。
大統領選が開始されたので本稿は掲載したが、仮に、イランが大統領選前に報道のように攻撃を開始していたら今度こそ第三次世界大戦の開始は免れられなかっただろう。イランのイスラエル攻撃と同時に米国大統領選挙は緊急避難的に停止、バイデン政権は緊急事態のため政権継続させていたのである。
実際に1週間前には米軍は軍の緊急放送を行い、中東含む各国で待機、レバノンへの攻撃準備と、イランへの作戦のためいつでもイスラエルと共に行動する準備が出来ていた。
そして、イスラエルの攻撃は日々増し、ヒズボラ攻撃やパレスチナ難民避難所など攻撃は強化され続けられていた。これらは全てイラン等への挑発行動である。
一方、米国バイデン政権もこの間戦争が開始された場合の各国への根回しの為にブリンケン氏を送り外交を行っていたが、ブリンケン氏のマレーシア訪問ではやや潮目が変わった。マレーシア大統領は国家の主権を理由に共闘を拒否。
このショックは当然イランなど中東各国やBRICS各国にも伝わっていたが、マレーシアなどのこれまでに無い発言がイランなどの「グローバル・サウス」をより成熟させたと思われる。
昨今の米国の対キューバ制裁解除の国連での決議をみても解除に反対したのは「アメリカ、イスラエル」だけだったことから明らかなように(棄権1)、近年のプーチン、トランプ効果で世界は動いたことは火を見るよりも明らかである。
グローバル・サウスは白人優位社会ではなく地域特性を尊重したいわば互助会的なつながりだが、これらの国のほとんどは我々日本人を含めた有色人種である。
さて、大統領選ではナショナリストと呼ばれているが、これは少し違う。トランプ氏もその自分達の地域の一つを作ろうとしている。この世界全体がそれぞれの地域の特性を生かした有色人種のスタンダードな時代が来る。まだまだ不安定ではあるが「風の季節」の到来は間違いない。
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