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南アフリカ出身の友人同士には永遠の戦争が幻想的に見える。デヴィッド サックス氏へのイーロン マスク氏の静かな呟き。

(Photo:Kim Shiflett, Public domain, wikimedia CC)

 今日のTwitterに面白いやり取りがあった。それは「ウクライナ軍の攻撃ではいかなる目標も達成できない」という起業家デヴィッド サックス氏のツイートの意見にイーロン マスク氏が同意したものだった。イーロンマスク氏については既にみなさんお馴染みなので、デビッド オリバー サックス氏について紹介するが、氏は起業家・作家でありIT企業などへの投資家でもある。そんな彼は、イーロンマスク氏と同じ南アフリカ出身、しかもほぼ同じような年代でもある。

 このデヴィッドサックス氏のツイートには「メアシーマー、シカゴ大学教授 が予言したように、行き詰まり、あるいはロシアがより多くの領土を占領して戦争に勝つ可能性の方が高い」と考えている。同氏はツイートで「西側諸国とウクライナ政府自身が和平案を拒否し、バイデン氏は「永遠の戦争」に毎年数十億ドルを投資しているが、実際にはすべてがアフガニスタンと同じ結末に向かって進んでいるという。そして氏は続けて、米国が支援したとされるアフガニスタン軍が「数週間以内に」崩壊したと指摘し、「ウクライナでも同じ結果に向かって進んでいるように見える」と述べた。

 これに対しイーロンマスク氏のツイートは上のスクリーンショットのように簡潔に「よく言った(ものだ)」と答えた。

 デヴィッドサックス氏のツイートの原文はそのツイートの後半に書かれており、全ての引用は下記の通りになるが、当セカンドオピニオンフォワードでは、下の方日本語で意訳を入れておきましたので参考までにお読みください。*細かいニュアンスは前後関係で表現しました。

THE FAILING COUNTEROFFENSIVE AND THE PEACE THAT COULD HAVE BEEN

With each passing day, it’s becoming clear that the Ukrainian counteroffensive is failing to achieve any of its originally stated objectives. Recall: the Biden administration’s bet was that the counteroffensive would roll back Russian territorial gains, cut the land bridge to Crimea, and force Russia to the negotiating table. That is almost certainly not going to happen. On the contrary, a stalemate is more likely, or even that Russia will take more territory and win the war, as Mearsheimer has predicted.

What are Biden’s options now? Either escalate or admit defeat. In preparation for NATO’s Vilnius Summit, Blinken has been floating a proposal to give “Israel status” to Ukraine. This means multi-year security guarantees including weapons, ammunition and money that would continue even if Biden loses the next election.

This is not what the American people signed up for. Many Americans supported the $100+ billion in appropriations for Ukraine believing it was a one-time deal to reverse Russian territorial gains. If they had been told that it was the basis for an annual appropriation in a new Forever War, they would have preferred an alternative, especially if they had known that one was available.

THE PEACE THAT COULD HAVE BEEN

New evidence is emerging that a peace deal was achievable at the beginning of the war. At a recent meeting with the African delegation, Putin showed the draft of an outline or preliminary agreement signed by the Ukrainian delegation at Istanbul in April 2022. It provided that Russia would pull back to pre-war lines if Ukraine would agree not to join NATO (but Ukraine could receive security guarantees from the West).

This document has not been publicly released yet, but no one seriously contests that it exists. The only dispute is over what happened subsequently; Ukraine (via reporting in Reuters) contends the deal fell apart. However, the availability of a deal based on Ukrainian Neutrality is consistent with previous comments from Naftali Bennett, who said a deal was attainable but rejected by the West.

Why would the West do this? Ukrainska Pravda (UP), a pro-Ukraine publication, reported in May 2022:

“As soon as the Ukrainian negotiators and Abramovich/Medinsky [the Russian negotiators], following the outcome of Istanbul, had agreed on the structure of a future possible agreement in general terms, UK Prime Minister Boris Johnson appeared in Kyiv almost without warning. “Johnson brought two simple messages to Kyiv. The first is that Putin is a war criminal; he should be pressured, not negotiated with. And the second is that even if Ukraine is ready to sign some agreements on guarantees with Putin, they are not. We can sign (an agreement) with you (Ukraine), but not with him. Anyway, he will screw everyone over”, is how one of Zelenskyy’s close associates summed up the essence of Johnson’s visit.”

pravda.com.ua/eng/articles/2…

Johnson (who must have been speaking not just for himself but for the Western alliance) wanted to pressure Putin, not make peace, and promised new weapons systems if Ukraine would keep fighting.

At the time of UP’s article, Ukraine appeared to be doing well, so UP portrayed Zelensky’s decision to accept Johnson’s offer as a smart gamble. Now, in hindsight, it looks like a disaster.

AFGHANISTAN REDUX?

I know some of you may find it hard to believe that the realities on the ground are so at odds with the mainstream media’s coverage. But it’s worth recalling that the American public was assured for two decades that we were winning in Afghanistan. All of that reporting was revealed as a pack of lies when the Afghan army that we were supposedly “standing up” collapsed within a matter of weeks. At that point, the media stopped reporting on Afghanistan, just like it had stopped reporting on Iraq, instead of holding anyone accountable.

Unfortunately, it looks like we’re headed for a similar kind of outcome in Ukraine. The only question is when, and how long Biden will be able to perpetuate a proxy war of choice that could have easily been avoided.

by David Sacks Twittertter

イーロンマスク氏が返信した興味深い文章の内容

失敗した反攻と実現可能だった平和

 日々時が経過するにつれて、ウクライナの反攻が最初に述べられた目標のいずれも達成できないことが明らかになっています。バイデン政権の賭けは、(ウクライナの) 反攻がロシアの領土拡大を取り消し、クリミアへの陸路を遮断し、ロシアを交渉のテーブルに追い込むことだったはずです。

 でもそれはほぼ確実に実現しないでしょう。それどころか、膠着状態がより可能性が高くなるか、メアシーマーが予測したように、ロシアがさらに領土を奪い、戦争に勝利することさえあり得ます。

 バイデン氏には今、2つの選択肢があります。エスカレートするか、敗北を認めるかです。NATOのビリニュスサミットに向けて、ブリンケンは「イスラエルの地位」をウクライナに与える提案を浮上させています。これは、バイデンが次の選挙に負けた場合でも、兵器、弾薬、資金を含む数年にわたる安全保証を継続するという意味です。

 でもこれはアメリカ人が期待したものではありません。多くのアメリカ人は、ロシアの領土拡大を取り消すために100億ドル以上の支援をウクライナに提供することを支持しました。もし彼らがそれが新しい永久戦争の年次支援の基盤であることを知っていたら、代替案を選ぶことを好んだでしょう。

実現可能だった平和

 ここで新たな証拠が浮かび上がっています。戦争の初めに(ウクライナとロシアに)平和協定が実現可能であったことを示すものです。最近のアフリカ代表団との会議で、プーチンは2022年4月のイスタンブールでウクライナ代表団が署名した概要または予備合意の草案を提示しました。

 それによれば、ウクライナがNATOに加盟しないことを合意すれば、ロシアは戦前のラインまで後退するという内容でした(但し、ウクライナは西側からの安全保証を受けることができます)。

 この文書はまだ公には発表されていませんが、それが存在することは誰も真剣に疑っていません。議論があるのはその後の出来事についてです。ウクライナ(ロイターの報道による)は、合意が破綻したと主張しています。しかし、ウクライナの中立を基盤とした合意の可能性は、ナフタリ ベネットの以前の発言と一致しています。彼は合意は実現可能であったが西側によって拒否されたと述べていました。

 なぜ西側はそうするのでしょうか?ウクライナ・プラウダ(UP)というウクライナの出版物は2022年5月に報じました:

 「ウクライナの交渉者とアブラモヴィッチ/メディンスキー(ロシアの交渉者)がイスタンブールの結果に続いて将来の合意の構造について一般的な意味で合意した後すぐに、イギリス首相ボリス・ジョンソンは予告なくキエフに現れました。「ジョンソンはキエフ(ウクライナ政府)に2つのシンプルなメッセージをもたらしました。第一に、プーチンは戦争犯罪者だ。彼と交渉するのではなく、圧力をかけるべきだと。 

 そして第二に、ウクライナがプーチンと何らかの保証に関する合意を結ぶ準備ができていても、彼らは準備ができていない。私たちは(合意を)ウクライナと結ぶことはできるが、彼とは結べない。とにかく、彼はみんなをだますだろう」と、ゼレンスキーの近しい関係者の一人がジョンソンの訪問の本質をまとめました。」

pravda.com.ua/eng/articles/2…

(ジョンソンは自分自身だけでなく、西側の連携全体を代表していたはずです)ジョンソンはプーチンに圧力をかけるために、和平を成立させることではなく、ウクライナが戦い続けるならば新たな兵器システムを約束しました。

 UPの記事では当時、ウクライナは順調に進んでいるように見えたため、UPはゼレンスキーがジョンソンの提案を受け入れることを賢明な賭けと描写しました。しかし、後になってみると、それは災害のように見えます。

アフガニスタン再来?

 私が思うに、地上の現実がメディアの報道と大きく異なることを信じるのが難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、アメリカの一般市民は20年間にわたり、アフガニスタンで勝利していると確信させられてきました。

 その報道は、私たちが「立ち上げ」していたアフガン軍がわずか数週間で崩壊したとき、一瞬にして嘘であることが明らかになりました。その時点で、メディアはアフガニスタンについて報道するのをやめ、イラクについても報道することなく、誰も責任を問わないままでした。

 残念ながら、ウクライナでも同様の結果に向かっているようです。唯一の問題は、いつ、そしてどれだけバイデンが選択の代理戦争を持続させることができるかです。それは簡単に回避できたはずのものです。

日本語意訳:小西寛子

以上、とても興味深い内容でした。皆様の感想お待ちしています。

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